演奏家の身体ケア|腱鞘炎・腰痛を防ぐストレッチ
はじめに
「手首が痛い…もしかして腱鞘炎?」 「長時間練習すると、腰が痛くなる…」
演奏家にとって、身体は資本です。
身体を壊してしまうと、演奏できなくなってしまいます。
この記事では、演奏家のための身体ケアを、分かりやすく解説します。
演奏家に多い身体のトラブル
まず、演奏家に多い身体のトラブルを確認しましょう。
トラブル1:腱鞘炎
手や手首を酷使することで、腱鞘炎になります。
症状
- 手首、指の痛み
- 手首を動かすと、痛い
- 朝、指がこわばる
トラブル2:腰痛
長時間座って演奏することで、腰痛になります。
症状
- 腰の痛み
- 座っているのが辛い
- 立ち上がるときに痛い
トラブル3:肩こり
肩に力が入りすぎることで、肩こりになります。
症状
- 肩が重い、痛い
- 首が動かしにくい
- 頭痛
トラブル4:腕の痛み
楽器を持ち上げたり、長時間演奏したりすることで、腕が痛くなります。
トラブル5:指の痛み
指を酷使することで、指が痛くなります。
- 腱鞘炎(手首、指の痛み)
- 腰痛
- 肩こり
- 腕の痛み
- 指の痛み
なぜ身体を壊してしまうのか
なぜ演奏家は、身体を壊してしまうのでしょうか?
理由1:同じ動作を繰り返す
演奏は、同じ動作を何度も繰り返します。
これが、腱鞘炎などの原因になります。
理由2:長時間、同じ姿勢
長時間、同じ姿勢で座っていることで、腰痛や肩こりになります。
理由3:力が入りすぎている
緊張したり、力んだりすると、身体に負担がかかります。
理由4:準備運動をしない
スポーツ選手は、必ず準備運動をしますよね。
演奏家も、準備運動が必要です。
でも、多くの演奏家は、準備運動をせずに練習を始めてしまいます。
- 同じ動作を繰り返す
- 長時間、同じ姿勢
- 力が入りすぎている
- 準備運動をしない
腱鞘炎を防ぐストレッチ
腱鞘炎を防ぐための、ストレッチを紹介します。
ストレッチ1:手首を回す
手首をゆっくり回しましょう。
やり方
- 右手首を、時計回りに10回回す
- 反時計回りに10回回す
- 左手首も同様に
ストレッチ2:手首を曲げる
手首を前後に曲げましょう。
やり方
- 右手を前に伸ばす
- 左手で右手の指を持って、手首を手前に曲げる
- 10秒キープ
- 次に、右手の甲を左手で持って、手首を前に曲げる
- 10秒キープ
- 左手も同様に
ストレッチ3:指を広げる
指を大きく広げましょう。
やり方
- 両手を前に伸ばす
- 指を大きく広げる
- 5秒キープ
- 力を抜く
- 10回繰り返す
ストレッチ4:手をグーパーする
手をグーパーグーパーしましょう。
やり方
- 両手を握って、グー
- 両手を開いて、パー
- 10回繰り返す
- 手首を回す
- 手首を曲げる
- 指を広げる
- 手をグーパーする
腰痛を防ぐストレッチ
腰痛を防ぐための、ストレッチを紹介します。
ストレッチ1:腰を回す
腰をゆっくり回しましょう。
やり方
- 立って、手を腰に当てる
- 腰を時計回りに10回回す
- 反時計回りに10回回す
ストレッチ2:前屈
前屈をしましょう。
やり方
- 立って、両足を肩幅に開く
- ゆっくり前に倒れる
- 手を床につける(つかなくてもOK)
- 20秒キープ
ストレッチ3:腰をねじる
腰をねじりましょう。
やり方
- 椅子に座る
- 上半身を右にねじる
- 20秒キープ
- 左も同様に
ストレッチ4:背中を丸める
背中を丸めましょう。
やり方
- 椅子に座る
- 背中を丸めて、頭を下げる
- 20秒キープ
- 背筋を伸ばす
- 5回繰り返す
- 腰を回す
- 前屈
- 腰をねじる
- 背中を丸める
肩こりを防ぐストレッチ
肩こりを防ぐための、ストレッチを紹介します。
ストレッチ1:肩を回す
肩をゆっくり回しましょう。
やり方
- 肩を前に10回回す
- 肩を後ろに10回回す
ストレッチ2:肩を上げ下げする
肩を上げ下げしましょう。
やり方
- 肩を上げて、5秒キープ
- 一気に力を抜く
- 10回繰り返す
ストレッチ3:首を回す
首をゆっくり回しましょう。
やり方
- 首を時計回りに5回回す
- 反時計回りに5回回す
ストレッチ4:首を横に倒す
首を横に倒しましょう。
やり方
- 首を右に倒す
- 10秒キープ
- 左も同様に
- 肩を回す
- 肩を上げ下げする
- 首を回す
- 首を横に倒す
ストレッチのタイミング
ストレッチは、いつやればいいのでしょうか?
タイミング1:練習前
練習前に、ストレッチをしましょう。
準備運動として、5分程度。
タイミング2:練習の合間
1時間練習したら、5分休憩して、ストレッチをしましょう。
タイミング3:練習後
練習後にも、ストレッチをしましょう。
クールダウンとして、5分程度。
タイミング4:お風呂上がり
お風呂上がりは、身体が温まっているので、ストレッチに最適です。
タイミング5:寝る前
寝る前にストレッチをすることで、リラックスできます。
- 練習前(準備運動)
- 練習の合間(休憩時)
- 練習後(クールダウン)
- お風呂上がり
- 寝る前
正しい姿勢で演奏する
正しい姿勢で演奏することも大切です。
ピアノの場合
正しい姿勢
- 背筋を伸ばす
- 肩の力を抜く
- 椅子の高さを調整する(肘が鍵盤と同じ高さ)
- 足を床につける
ヴァイオリンの場合
正しい姿勢
- 背筋を伸ばす
- 肩の力を抜く
- 楽器を無理に挟まない
- 顎当て、肩当ての位置を調整する
フルート、クラリネットの場合
正しい姿勢
- 背筋を伸ばす
- 肩の力を抜く
- 楽器を持つ腕に力を入れすぎない
楽器ごとに、正しい姿勢が異なります。
先生やレッスンで、正しい姿勢を教えてもらいましょう。
- 背筋を伸ばす
- 肩の力を抜く
- 椅子、楽器の高さを調整する
- 先生に正しい姿勢を教えてもらう
力を抜いて演奏する
力を抜いて演奏することも大切です。
力みすぎは、身体に負担
力みすぎると、身体に負担がかかります。
また、音も硬くなってしまいます。
力を抜く練習
やり方
- 肩、腕、手首の力を抜く
- 最小限の力で演奏する
- 録音して、音を確認する
力を抜いても、十分に音が出ることを確認しましょう。
- 力みすぎは、身体に負担
- 最小限の力で演奏する
- 録音して確認する
休憩を取る
休憩を取ることも大切です。
1時間練習したら、5分休憩
1時間練習したら、5分休憩しましょう。
休憩中に、ストレッチをしたり、水を飲んだりします。
長時間練習しない
長時間練習すると、身体に負担がかかります。
1日の練習時間は、4〜6時間が限度です。
週1日は休む
週1日は、完全に休む日を作りましょう。
休むことも、練習の一部です。
- 1時間練習したら、5分休憩
- 長時間練習しない(4〜6時間が限度)
- 週1日は休む
痛みを感じたら、すぐに休む
痛みを感じたら、すぐに休みましょう。
痛みは、身体のサイン
痛みは、「身体が限界だよ」というサインです。
無視して練習を続けると、悪化します。
痛みがひどい場合は、医師に相談
痛みがひどい場合は、医師に相談しましょう。
早めに対処することが大切です。
アイシング
痛みがある場合は、アイシング(冷やす)をしましょう。
氷を袋に入れて、患部に15分当てます。
- すぐに休む
- 痛みは身体のサイン
- 痛みがひどい場合は医師に相談
- アイシング
日常生活での身体ケア
日常生活でも、身体ケアを心がけましょう。
ケア1:十分な睡眠
睡眠不足は、身体に負担がかかります。
7〜8時間、しっかり寝ましょう。
ケア2:バランスの良い食事
バランスの良い食事を心がけましょう。
特に、タンパク質、カルシウム、ビタミンB群が大切です。
ケア3:適度な運動
適度な運動をすることで、血行が良くなります。
散歩、ジョギング、ヨガなど。
ケア4:お風呂に入る
お風呂に入って、身体を温めましょう。
血行が良くなり、疲れが取れます。
ケア5:マッサージ
疲れたら、マッサージに行きましょう。
整骨院、整体、マッサージ店など。
- 十分な睡眠(7〜8時間)
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- お風呂に入る
- マッサージ
よくある質問
Q1. 腱鞘炎になったら、どうすればいい?
A. すぐに練習を休みましょう。医師に相談して、適切な治療を受けてください。
Q2. ストレッチ、いつやればいい?
A. 練習前、練習の合間、練習後、お風呂上がり、寝る前がおすすめです。
Q3. 力が入りすぎてしまう…
A. 深呼吸をして、肩の力を抜きましょう。最小限の力で演奏できるように、練習しましょう。
Q4. 毎日練習しないとダメ?
A. 週1日は、休む日を作りましょう。休むことも、大切です。
まとめ:身体を大切に、長く演奏を続けよう
演奏家にとって、身体は資本です。
身体を壊してしまうと、演奏できなくなってしまいます。
- 練習前後にストレッチ
- 正しい姿勢で演奏
- 力を抜く
- 1時間練習したら、5分休憩
- 週1日は休む
- 痛みを感じたらすぐに休む
- 十分な睡眠、バランスの良い食事
- 適度な運動
最初は、「ストレッチ、面倒だな…」と思うかもしれません。
でも、毎日続けることで、身体が楽になります。
まずは、練習前の5分間、ストレッチをしてみましょう。
あなたが長く、健康に演奏を続けられることを、応援しています!
